2013年9月4日水曜日

パニック障害について

 

臨床発達心理実践研究 2013.第8巻 松田美登子氏 の論文を読んでまとめてみました。

パニック障害は不安障害の一つ。

 薬物遼違法以外の方法として、あえて不安場面に入って、そこで耐える練習が必要。対処法)として、暴露療法や深呼吸、筋弛緩などのリラクゼーション法が用いられる。暴露というのはさらすという意味で、不安にさらして不安が通り過ぎるのを待つという治療法である。かといっていきなり強い不安場面にさらすというのは危険であるので、不安の程度を列挙し不安の程度を数量化(1~10)して、数字の高いものから、順に並べて、軽い方から練習を始めるという形で取り組み、段階的に成功体験を重ねて、自信回復につなげる。
 こうした取り組みの後にさらに、心理療法として、認知療法が行われる。
 事例として、インテークの後に、心理テストや全体像のアセスメントが行われている。アセスメントシートに、自分の感情や認知、身体反応、行動を書き込む。書き込むことで、自分の問題を外在化して、客観的な理解を図る。事例として、研修で会社に行った時に倒れそうになった出来事というのがあげられていた。
 心理教育などがこうじられたりし、また、本人は、パニックとなり席を立ちたくなったら、「(苦しいのが、)長くても30分と心の中でつぶやく」が採用され、パニックが通過するのが過ぎるのを待つことにしたとある。また、「人事の人も同じ人間」という考えも採用された。こうした取り組みを通して、完全ではないが、自信がついたという論文でした。

パニック障害には、認知行動療法は適応しやすく、効果的であると言うことです。
 

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