2013年9月4日水曜日

発達障害臨床の一つの視点

     

   宇佐川浩(著)  「感覚と運動との高次化から見た子どもの理解」を読んで、ノートをしています。
 発達障害の児(者)の一見だらしないという行動の背景に、運動協調障害による不器用さや触覚が、過敏なために、身支度や歯磨きや洗顔・洗髪を嫌うという身辺自立を妨げてしまう要因があり、そのために、だらしないように見えてしまうようである。机に肘をつき姿勢が悪く、グニャグニャしている。授業態度が悪いと受け止められがちだが、筋力が伴っていなかったり、低緊張があったりする。
 また、これから2学期になると、運動会などが行われたりして、集団活動が多くなるが、集団から外れるという問題も、聴覚の過敏さや集団の遊びのルールが難しかったり、刺激に振り回されたりして、参加するのが困難になってしまうということが考えられる。
 高機能方たちは、認知能力が高いので、耐えていることもあり、周囲は気づきにくいが、生活面でも、対人面でも、集団場面でも、予想以上にストレス(情緒の不安定)となっていることが多いようです。
 いずれにしても、彼らにとって「そうせざるを得ない外界との関わり」を、理解し支援することが必要のようです。また、周りが気付いて、配慮することも重要のようです。

 
 カウンセリングルーム 希望の翼
 

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