新聞より
親から虐待を受け、情緒不安定になる「愛着障害」の子どもは健常な子と比べ、視覚や感情の働きに関わる脳の部位の容積が減っていることが福井大の研究で分かった。障害の仕組みの解明や予防法の開発につながる可能性がある。
福井大の研究グループが十~十七歳の愛着障害の二十一人を対象に、脳を磁気共鳴画像装置(MRI)で調べた。後頭葉で脳神経細胞が集中する灰白(かいはく)質の容積が局所的に少なく、虐待を受けなかった健常な二十二人と比べ、平均で20%減っていた。情緒面や対人関係の問題が深刻な子ほど、減る傾向にあった。
愛着障害は身体、心理的虐待やネグレクト(育児放棄)が原因で起きる。発達障害と酷似した症状のため診断が難しく、国内の統計はない。
海外には施設や里親の養護を受ける子の四割に愛着障害があるとの研究がある。
研究の中心を担った島田浩二特命助教(34)は「障害になる前に異常が見つかれば、発症を予防しやすくなる可能性もある」と話す。
2015年(平成27年)10月7日(水) 中日新聞 CHUNICHI WEB
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