2018年3月22日木曜日

マインドフルネス


久しぶりにブログを書きます。

今回はマインドフルネスの効果について書きたいと思います。

 ――マインドフルネスとは「瞬間瞬間に立ち現れてくる体験に対して、今の瞬間に、判断しないで、意図的に注意を払うことによって実現」するものです。


 

     MRIで脳の機能を調べた研究によると、デフォルトモードネットワーク(DMN)の接合度合いが活性化されたとのことです。これは脳が何もしていないときに、活性化している脳のネットワークで、認知症を発症していると低下が著しいものです。さらに続けると脳の機能だけではなく構造も変化するとの報告もあります。注意集中が高くなり、自分が何を認知しているかを認知するメタ認知が強化される。この能力は、勉強するときに非常に大切な能力です。

     ADHDへの効果

 マインドフルネスによって注意機能が改善されることを考えれば、当然ADHDの児童生徒さんへの改善も期待されます。実際の研究では、不注意行動・多動衝動行動のどちらにおいても改善効果があることが示されています。ADHDの不注意優勢型においては、十分に改善されたと報告されています。不注意優勢型は、気が散りにくくなり、学校での勉強など、持続的な努力が必要な課題に対して、取り組むことができるようになると思われます。

 

     以上、今回はマインドフルネスの効果について、2点紹介させていただきました。次回も引き続きマインドフルネスについて書きたいと思います。

引用文献
 山川修 マインドフルネスを教育に活かすための一考察 2015
 藤田彩香ら 児童に対するマインドフルネトレーニングがADHD症状改善に及ぼす影響
                                     2013


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