2013年12月6日金曜日

福島のリンゴ

 皆さんのところへも福島からのリンゴが届いたようで、申し込まれた方々から、「おいしかった」とか、「ありがとう」とか、中には、気も早く「来年もよろしくお願いします」と声をかけられたりした。
 買われた方々は、それぞれにリンゴがお好きな方が多いようで、「甘いリンゴ」だけではく、酸味があるリンゴが好みの方も見えます。しかし、「どこそこのリンゴより甘い」ともっぱらでした。甘さに関しては、福島のリンゴは好評のようでした。
 

 お世話した甲斐がありました。皆さんありがとうございます。そして「福島を忘れない!!」です。

2013年11月30日土曜日

少し前の記事ですが  特性生きる職場へ 発達障害の社会人

 こんな記事を読みましたので、紹介のつもりで載せます。

 職場にいる人に限らず、すごく参考になりました。


2013年10月24日
 コミュニケーションがうまく取れなかったり、不注意な言動が多かったりする発達障害。社会に出てからは企業内で「困った社員」扱いされる場合もあるが、本人の工夫や周りの理解を得て「障害のない人」以上に活躍するケースもある。どうすれば力を発揮できるのか。当事者の声に耳を傾け、成功事例の分析や職場への要望を整理した上で、企業に周知していく試みが大阪府内で進んでいる。
 職場で成功した工夫について意見を交わす参加者=13日、大阪市住之江区
100人会議

 「指示があいまいだと困る」「結果は出すのでやり方は自由にさせてほしい」-。発達障害と診断され、なおかつ障害者雇用ではない形で働く人を中心に約100人が今月13日、大阪市住之江区の府咲洲庁舎に集結。自分の能力を発揮できる職場とできない職場について意見を交わした。
 発達障害の特性を生かせる職場環境について、当事者が話し合う府の事業「届け!発達凸凹100人の声」として、受託団体のNPO法人発達障害をもつ大人の会(大阪市)などが開いた。
 参加者は「スケジュール管理」など11項目をテーマに、職場で成功した工夫も報告。ミスを減らすには「口頭だと忘れやすいため、指示をメールでしてもらう」といった声があった。
 ここで出された意見は本年度内に集約され、まとめた情報は冊子やホームページで企業側に周知する構えだ。

 数十の職場を経験後、今年5月に起業した参加者の女性(49)=大阪市=は「私たちの意見について『わがまま』『甘い』と感じる人はいると思う。でも一人でも多く理解者が増えれば、その分だけ私たちは力を発揮できる」と力を込めた。

理解と工夫
 府は近年、発達障害の特性があっても働きやすい職場のポイントを啓発する事業を継続中だ。背景には、大人の発達障害について社会の理解が不十分なため、職場に適応できずに働けない状態などになれば、個人にも社会にも不利益になるという考えがある。
 同NPO法人の2012年度調査によると「場の空気が読めない」など発達障害の代表的な特性を約10種類に分け、一つでも当てはまる社員がいるか企業に尋ねたところ、全103社のうち9割弱が「いる」と回答。このうち社内でトラブルが起き、対応がうまくいっていない企業は46社に上った。
 そこで同年度は、5人の発達障害者の働き方の工夫や、複数の雇用側の配慮を掲載した冊子を作成。本年度はその取り組みを発展させる予定で、府商工労働部の山本恭一課長補佐は「企業側の職場不適応防止のマニュアルなどに生かしてもらえれば」と話す。
 「集中力のコントロールが難しい人には周囲の声掛けなどが効果的。次々とアイデアが浮かんでいる場合があるので、それを生かせる仕事を任せてみては」と冊子には個別の特性と対応方法が例示され、同NPO法人の広野ゆい代表はこう呼び掛ける。
 「発達障害の特性は職場環境次第で障害がないかのように働ける場合がある。一人一人の特性に合った工夫を理解してほしい」
  私が、以前に応援していた方に、マッサージなどをするお仕事をしている方がいました。とっても腕が良くお客さんの評判も良かったようでした。実際私もやって頂きましたが、とってもすばらしかったのですが、職場であまり同僚の方々と話さない、うまく人間関係を作れないなどと言うことで、同僚の方々からクレームが上司の方に出たそうで、結局辞めさせられた方がいました。折角の人材を、会社としても、実にもったいないことをしていると思いました。もちろん本人にとっても自分の腕を発揮できないことは辛いことです。周囲のちょっとした理解と配慮で、工夫で、誰もが自分を生かせる、そんな社会であることを願ってやみません。
 いい記事を読みました。
 
 

2013年11月29日金曜日

真っ赤な福島リンゴ

 真っ赤なリンゴ蜜一杯の「福島リンゴ」が届きました。早速かみさんと一緒に食べました。とってもおいしかった。
 
 

 昨年から、友人と共に取り組み始めた「福島を忘れない」運動。運動と言えばかなり大げさですが、それでも今年は、43名の方々に合計348㎏(柿等も含む)のリンゴを買って頂きました。(私の分のみ、他のメンバーの分は含みません)リンゴの美味しさ、蜜の味はもちろんのこと「福島への思い」の深さに感動です。
 

 私がご協力お願いしますと言うと、「回してあげるわ」と申込用紙を取り上げるようにして、協力して下さった方々。「私は転勤するけれども、今年もリンゴだけは頼むね」と言っていかれた方。「リンゴうまかったよ。今年もやれよ」と言葉をかけて頂いた方々。本当にうれしく思います。
 

 それにしても昨今のニュースで、福島県内では、連続して次ぎ次と現職の首長さん方が、復興の遅れなどを理由に、相次いで落選ししているのを聞くにつれても、福島の方々の思いやいかばかりかと心が痛みます。

 私たちの取り組みは、ほんの微々たるものでしかありませんし、しかも、炬燵に入りながら甘いリンゴを食べることでしかないのですけれども、しかし、熱い心で、福島のことを忘れまいと思う自分たちのいることを伝え、また広められたらと願っている次第です。

 皆様ご協力ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
 

2013年11月28日木曜日

いなべ里山を守る会に若者

 この24日に、近くにあるトヨタ車体の若者5人が、ボランティアで「いなべ里山を守る会」の作業に応援に来て下さいました。彼らの何人かが「阿下喜の女みこし」とプリントされたTシャツを着ていたので、尋ねたところ、阿下喜の祭りに助っ人として参加されたようです。地域活動に積極的に関わっている方々のようでした。
 その彼らが、「いなべ里山を守る会」にも来て下さったというわけですが、なんと言っても若い人の馬力というか元気さに圧倒されます。この会では、私は平均年齢を大きく(?)下回る若手ですが、実は還暦を幾年か過ぎてしまっています。そんな会へ働き盛り、元気盛りの面々が来て下さったわけですから、うれしい限りです。当然ことながら一気に草刈り作業も進みました。お陰様で、原野が広場になりつつあります。(ホームページ写真参照)
 作業終了後に、若い方々から少しコメントを頂きました。「最初は面倒で大変だと思っていたけれども、やっているうちに夢中になっていました。」(この方は、作業終了時に何度も声をかけたのですが、草刈り機の音もあったのでしょうが、一向に振り向いて下さいませんでした。)また、ある方は、「久しぶりにいい汗かきました。」また、「達成感」「充実感」を味わいました。とそれぞれにコメントを下さいました。

 若い元気な「力」が集って汗を流して下さって、とってもうれしく思います。実はこの「いなべ里山を守る会」の趣旨も、いろんな方々が「集える広場作り」、もちろんそのプロセスも含めてですが、「集う広場作り」にもあるわけです。その意味でも、原野が文字通り「集う広場」へとなってきているように思われました。

トヨタ車体の皆さん本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
 

いなべ里山(ホームページのアドレスです)


 

2013年11月2日土曜日

被災地に胎動する新たな宗教性 を読んで

 岩波の「世界」10月号に、タイトルにある論文が載っていた。磯前順一という方が書いたものであるが、東北地方の被災者支援を通して宗教者および宗教の見直しの気運が一部で高まりつつあると述べている。
 では、どのように変わったというのか。
 真理に通じている宗教者が一般の人々に一方的に道を説くことから、一般の人々の心の苦しみに黙って耳を傾けると言う姿勢が宗教者の中に自発的に見られたということです。日常では、考えられない大量死に見舞われ、自分の信ずる宗教の教義が大した意味を持ち得ないことに気がついたのかもしれないからと述べている。宗教者が出来ることは、傍らで黙って耳を傾け、寄り添うこと、答えを与えることはとうてい無理だったと述べている。
 この方の論文は、まだまだ続くし、中身の濃い文章なので、軽々に何かを述べることは出来ないが、カウンセリングでの基本姿勢は、耳を傾け寄り添い、生き方を共に考えることだとするならば、似通ってくるものだとつくづく思う。もちろん、宗教的なあり方でしか救われない方も見えるだろうし、カウンセリング(心理療法)という関わり方で救われる方も見える。
 

  いずれにしても、お互いが支え合い、育み合っていく世界であることを望みたい。対人関係療法の第一人者と言われる水島広子が、「心の平和から社会の平和へ」と言うタイトルでブログを書いている。すてきだなと思う。私は、「社会の平和が心の平和」という言い方もあって欲しいと思っている。

 
 

2013年11月1日金曜日

出雲大社参り

 私が住む三重はお伊勢さんの地元で、式年遷宮と言うことで賑わっている。出雲さんも式年遷宮で、お伊勢さんと併せてお参りするのがいいと言うことで、出かけた。
 車で出かけたが、急遽鳥取砂丘へ寄ることにしたところ、なんと、鳥取道は無料だった。しかも、その後の鳥取から、松江、出雲までもほとんど無料。所々極少額の有料区間があったのみだった。もちろん休日半額でもあったので、かなりお得な旅だった。
 出雲さんは、さすがにすばらしいお社だった。それに、旧の出雲駅舎は見事で、その時代にはかなりな人数が参りに来ていたらしい。今はその面影を残すのみだったが。
 
 また、私は食べなかったが、「ぜんざい」(お汁粉)は、一説によると「神在祭」(かみあり)で振る舞われた「神在餅」を由来とす説があるようだ。「神在餅」の「じんざい」が訛り、「ぜんざい」へと変化したと言うことのようだ。私たちが行ったのは、ちょうど「神無月」つまり、出雲では「神在月」(かみありづき)だった。代わりにおそばを食べた。出雲そば。おいしかった。
 旅は、癒やし。出かけることそのものに、意味があると思っている。日常生活から離れ、ただ景色を眺め、道中を楽しむ。特に山陰は、静かでおだやかだった。城下町松江は、混雑を感じることもなく、ゆっくりと散策できた。大山も大きく、ドカーンと座っている感じがして、気持ちが落ち着く。
 日常から離れ、気分が変わるとまた元気が出てきた。そんなことを改めて考えさせてくれた出雲参りだった。
 
 
 

2013年10月26日土曜日

こんな記事がありました

 アメリカの製薬会社がどうやって、新たな日本のうつ病観を作り上げたか。新しい「うつ」を、どうやって「病気」にしたてあげ、ブームを作り、一大マーケットを形成したか。それを描いているのが『クレイジー・ライク・アメリカ』という本の第四章「メガマーケット化する日本のうつ病」だ。
 

 いきなり京都での豪勢な接待場面からはじまる。接待されているのは精神科医であり研究家のカーマイヤー。接待しているのは製薬会社だ。だが、「我々の薬を使ってください」という接待ではない。“文化がどのように病気の体験を作り上げていくのか”を調査するためだ。
 それまで、日本の「うつ」は、“慢性的で破壊的な、仕事を続けたり、上辺だけでも普通の生活を送ったりすることが困難になるような精神疾患”だった。重く、珍しいものだった。
だが、それでは市場規模が小さすぎる。製薬会社としては、日本人に、悲しみや抑うつに対する考え方を変えてもらう必要があったのだ。
1902年の日本。
 “診察を求めて病院を訪れる患者全体の実に三分の一がこの新しい病気にかかっている”と記事に書かれた「病気」がある。何か?神経衰弱である。大ブームだったのだ。
 神経衰弱の自己診断法やチェックリストがメディアで喧伝される。
 不眠や耳鳴り、集中力の低下、目の疲れや、頭に鍋をかぶっているような感じといった症状が挙げられ、エリートがかかりやすいと言われ、自分は神経衰弱ではないかと心配になり、薬市場が活況を呈す。
 
 
 
 
 こういった状況と今のうつ病の状況が似ている、と著者は指摘する。
エキサイトレビュー 2013年10月21日 11時00分 (2013年10月24日 02時01分 更新 から

  いつもうつについて考えている私にとっては、かなり衝撃的な記事です。もちろん早速に信じているわけではありませんが。考えさせられます。


2013年10月25日金曜日

 スクールカウンセラーをやっていてしばしば聞くこと。

 いろいろ相談事があっても、あるいは聞いて欲しいことがあっても、なかなか相談に来られない。中には、2年かかりましたと言う方もおられました。行こう行こうと思いながら、とうとう2年かかった。やっと人に自分の思いを聞いてもらえたと言って、泣かれる方も見えました。先日も、PTAかなにかで見えていた方と立ち話をする機会があって、カウンセラーですと名乗ると、子ども達にも行け行けと言われているのですが、学校を通すんですよね。いろんなことを聞いて欲しいことがあるんだけど、行けないよ、とおっしゃっていた。来て頂くと、ほとんどの方は、継続か、あるいは、話を聞いて頂いてすっきりしましたとおっしゃるのだけれども、どうにも敷居が高いように思われる。
 
 これは学校だからと言うこともあるけれども、しかし、人に相談するというのは、どうにも抵抗があるという方も多いのかもしれない。
 

2013年10月23日水曜日

原風景

 地元の年配の方々を招いての芋煮会。このような行事をしている学校が今もあることに驚く。

  
 しかも参加された方々は、おそらくほとんどが卒業生と思われ、校歌を歌う際には一緒に歌っていた。
 子ども達が、竹馬に乗ったり、フラフープを回したりしていたが、これは私の小学校時代そのもので、懐かしさがこみ上げてきた。その後に続く歌も、懐かしいものばかりで、まるで自分がタイムスリップし子ども時代に戻ったかのような気分に襲われた。もちろんこの地域の方々も、お孫さんの活躍ぶりに目を細めたに違いないが、私と同様に懐かしさの中に浸っていたのではないかと思われる。
 私にとっては、一つ一つの出し物がもはや滅多に見られない気がすると同時に、こうした取り組みそのものや、この収穫物を地域の方々と子ども達が一緒になって頬張る姿そのものが、原風景であった。
 共同体がしっかりしていて、お互いが見つめ合い支え合っている社会には、精神的な病はほとんどないと言う。先日書いたNHKの番組の件では、自分が社会から遊離していると感じる、その孤独感がうつの要因とあったが、そのことを今回しみじみと考えさせられた。少し大げさかもしれないが、社会とは何かを改めて思う。
 

カウンセリング

  いろいろな方と面接をしていると、特に母親は、自分の育て方が悪かったとか、あの時こうしていればよかったかもとかおっしゃって、さめざめとして泣かれる。また、ある母親は、「どうして俺を産んだんや」とか自分のお子さんに言われた、辛い思いを語られる。また、そうした思いの中にいると、どうしてもお子さんの「暴力」「暴言」を受け入れてしまったりする。「ごめんなさい」という思いがあって。
 
  そうした場合、私は冷たいような言い方かもしれませんが「過去に戻れるのですか」「やり直せるのですか」と言葉をかけたりします。そして、だから、「これから」「今から」「何をすればいいか」「何が出来るか」を一緒に考えませんかと声をかけます。もちろんその辛い思いに寄り添いながらです。
   
  

2013年10月21日月曜日

 昨夜のNHKで、「うつ」について放送されました。人類が「うつ」になる進化の過程などもあり興味深いものでした。
 恐怖などのさいに海馬が活性化する。それが「記憶力」を伴うことで持続し、更に、言葉を伴って、直接経験していない人にも伝わる。簡単に書けばそういうことでした。
 また、けがなどをして群れから離れ、「孤独」になることで、「うつ」になるチンパンジーの例などもありました。
 更に興味深かったのは、現在も狩猟生活をしているある人々のことを元に実験をした話がありました。それは、狩猟生活をしている人たちは、とってきた肉をきちんと平等に分けているということ。それを元にお金を分配するときに、沢山もらうと海馬がどうなるか。少なくもらうとどうなるか。平等に分けるとどうなるかと言うことを実験したようです。
 結果は、多いときも、少ないときも人は、海馬が活性化する。平等だと活性化しないということだと言うことです。つまり、平等にな生活をしていると「うつ」にはならない。少なくともなりにくいと言うことのようです。
 現代の競争社会が「うつ」を作っているというのが、その番組からの私の感想です。また、その番組の中でも、平等が効率がいいというようなことを言っていたように思いました。あえて書き足せば、現代の競争社会が孤独を生み、更には競争によって不平等を生み、海馬を活性化させ「うつ」を作っていると思われてきます。「うつ」について日頃から考えている私には、非常に興味深く考えさせられる番組でした。

 
 

2013年9月26日木曜日

障害と言うことについて私見

 仕事柄、時節柄、運動会の練習などを見る機会が最近多い。子ども達の様子や先生方の取り組みを見ながら、「障害とは」と考えさせられた。
どこの学校でもそうだが、やはり何人かの集団になじめない子達がいる。あるいはかなり運動が苦手と思われる子達がいる。そうした子達の中には、級友と思われる子に優しく手を引かれたり、後ろを押されたりしながら、一生懸命参加している。あるいは、演技に失敗してうまくいかなかった子達もいる。けれども、どの子もどの子も本番に向けて、失敗をお互いが責め合うこともなく、頑張っている光景、出来ないことを認め、支え合ってみんなで取り組む姿を見て、上手な子もいれば、下手な子もいるという当たり前のことを改めて思った。
上手と下手、負けと勝ちが分断されるのではなく、認め合い育み合い、共にある生活の中では、ひょっとすると障害という概念がもはや必要なくなるという期待すら抱いてしまう。
 
 
 

2013年9月8日日曜日

我が家の愛犬

 どうやら我が家の愛犬は、先読みをするようだ。
 モーガンの公準は、より低次の心的過程で説明できることは、高次の過程で説明するべきではないということですが、私は犬に関しては、よくは分からないが、やはり先読みをしているとしか思えない。
 私が、風呂へ入る気配がすると、彼はもう風呂場に行って休んでいる。私が風呂場へ行く前にである。彼の食事は、いつも私の食事が終わってから与えるのですが、私が食べている間は、食卓の下にいておとなしくしているが、終わるやじっと私を見つめたり、彼の食事を食べる場所の方向へ首を振って、催促したりする。
 そんなこんながいっぱいある。単なる学習と言うことではないようだ。
 実にかわいい。実にいい仲間だ。

2013年9月4日水曜日

発達障害臨床の一つの視点

     

   宇佐川浩(著)  「感覚と運動との高次化から見た子どもの理解」を読んで、ノートをしています。
 発達障害の児(者)の一見だらしないという行動の背景に、運動協調障害による不器用さや触覚が、過敏なために、身支度や歯磨きや洗顔・洗髪を嫌うという身辺自立を妨げてしまう要因があり、そのために、だらしないように見えてしまうようである。机に肘をつき姿勢が悪く、グニャグニャしている。授業態度が悪いと受け止められがちだが、筋力が伴っていなかったり、低緊張があったりする。
 また、これから2学期になると、運動会などが行われたりして、集団活動が多くなるが、集団から外れるという問題も、聴覚の過敏さや集団の遊びのルールが難しかったり、刺激に振り回されたりして、参加するのが困難になってしまうということが考えられる。
 高機能方たちは、認知能力が高いので、耐えていることもあり、周囲は気づきにくいが、生活面でも、対人面でも、集団場面でも、予想以上にストレス(情緒の不安定)となっていることが多いようです。
 いずれにしても、彼らにとって「そうせざるを得ない外界との関わり」を、理解し支援することが必要のようです。また、周りが気付いて、配慮することも重要のようです。

 
 カウンセリングルーム 希望の翼
 

パニック障害について

 

臨床発達心理実践研究 2013.第8巻 松田美登子氏 の論文を読んでまとめてみました。

パニック障害は不安障害の一つ。

 薬物遼違法以外の方法として、あえて不安場面に入って、そこで耐える練習が必要。対処法)として、暴露療法や深呼吸、筋弛緩などのリラクゼーション法が用いられる。暴露というのはさらすという意味で、不安にさらして不安が通り過ぎるのを待つという治療法である。かといっていきなり強い不安場面にさらすというのは危険であるので、不安の程度を列挙し不安の程度を数量化(1~10)して、数字の高いものから、順に並べて、軽い方から練習を始めるという形で取り組み、段階的に成功体験を重ねて、自信回復につなげる。
 こうした取り組みの後にさらに、心理療法として、認知療法が行われる。
 事例として、インテークの後に、心理テストや全体像のアセスメントが行われている。アセスメントシートに、自分の感情や認知、身体反応、行動を書き込む。書き込むことで、自分の問題を外在化して、客観的な理解を図る。事例として、研修で会社に行った時に倒れそうになった出来事というのがあげられていた。
 心理教育などがこうじられたりし、また、本人は、パニックとなり席を立ちたくなったら、「(苦しいのが、)長くても30分と心の中でつぶやく」が採用され、パニックが通過するのが過ぎるのを待つことにしたとある。また、「人事の人も同じ人間」という考えも採用された。こうした取り組みを通して、完全ではないが、自信がついたという論文でした。

パニック障害には、認知行動療法は適応しやすく、効果的であると言うことです。
 

犬がこんなにも愛おしいものだとは

 歳のせいかもしれないが、犬が実にいとおしい。また、自分を癒やしてくれていると強く感じる。少し前に旅行で一週間ほど家を留守にしたせいもあるかもしれないが、最近は、彼の方も寂しさを感じているのだろうか、私たちの寝室まで入ってきて一緒に寝ている。書斎にいると、机の下に潜り込んで来ては寝ている。私の方は私の方で、これがまたうれしい。今も彼は、そばで寝ている。
 妻が出かけて家にいない時に、そろそろ帰る時分になると、落ち着かなくなり、玄関にずっと立って、ひたすら待っている。車の音がすると、ワンワンと泣きながら、私を呼びに来る。そして一緒に迎えに出る。私が遅いと何回でも、呼びに来る。妻に、私の時もそうかと尋ねると、やはりそうらしい。実にうれしい。

    

 我が家の犬です。                                                         ついに彼もネットデビューです。シェルティーです。普段は実におとなしく、ご飯もいただきますと言うまではじっと待っています。畳の部屋には絶対に入りません。けれども、いざ、人が来たり、あるいは、他の犬や猫を見たりすると尻尾を立てて吠えまくり、飛び上がり、走りまくります。


発達のことや、カウンセリングについてのことを中心に、いろいろなことを発信できたらと思っています。
   カウンセリングルーム希望の翼のアドレスは、こちらです。
http://tubasa-counseling.com/ です。

カウンセリングルーム 希望の翼は、アスペルガー・LD・ADHD、不登校・引きこもりなどの発達障害(大人を含む),あるいはそれらを起因とした”うつ”等の支援を専門とする臨床発達心理士と精神障がいと高齢福祉を専門とする精神保健福祉士によるカウンセリングルームです。