2013年9月26日木曜日

障害と言うことについて私見

 仕事柄、時節柄、運動会の練習などを見る機会が最近多い。子ども達の様子や先生方の取り組みを見ながら、「障害とは」と考えさせられた。
どこの学校でもそうだが、やはり何人かの集団になじめない子達がいる。あるいはかなり運動が苦手と思われる子達がいる。そうした子達の中には、級友と思われる子に優しく手を引かれたり、後ろを押されたりしながら、一生懸命参加している。あるいは、演技に失敗してうまくいかなかった子達もいる。けれども、どの子もどの子も本番に向けて、失敗をお互いが責め合うこともなく、頑張っている光景、出来ないことを認め、支え合ってみんなで取り組む姿を見て、上手な子もいれば、下手な子もいるという当たり前のことを改めて思った。
上手と下手、負けと勝ちが分断されるのではなく、認め合い育み合い、共にある生活の中では、ひょっとすると障害という概念がもはや必要なくなるという期待すら抱いてしまう。
 
 
 

2013年9月8日日曜日

我が家の愛犬

 どうやら我が家の愛犬は、先読みをするようだ。
 モーガンの公準は、より低次の心的過程で説明できることは、高次の過程で説明するべきではないということですが、私は犬に関しては、よくは分からないが、やはり先読みをしているとしか思えない。
 私が、風呂へ入る気配がすると、彼はもう風呂場に行って休んでいる。私が風呂場へ行く前にである。彼の食事は、いつも私の食事が終わってから与えるのですが、私が食べている間は、食卓の下にいておとなしくしているが、終わるやじっと私を見つめたり、彼の食事を食べる場所の方向へ首を振って、催促したりする。
 そんなこんながいっぱいある。単なる学習と言うことではないようだ。
 実にかわいい。実にいい仲間だ。

2013年9月4日水曜日

発達障害臨床の一つの視点

     

   宇佐川浩(著)  「感覚と運動との高次化から見た子どもの理解」を読んで、ノートをしています。
 発達障害の児(者)の一見だらしないという行動の背景に、運動協調障害による不器用さや触覚が、過敏なために、身支度や歯磨きや洗顔・洗髪を嫌うという身辺自立を妨げてしまう要因があり、そのために、だらしないように見えてしまうようである。机に肘をつき姿勢が悪く、グニャグニャしている。授業態度が悪いと受け止められがちだが、筋力が伴っていなかったり、低緊張があったりする。
 また、これから2学期になると、運動会などが行われたりして、集団活動が多くなるが、集団から外れるという問題も、聴覚の過敏さや集団の遊びのルールが難しかったり、刺激に振り回されたりして、参加するのが困難になってしまうということが考えられる。
 高機能方たちは、認知能力が高いので、耐えていることもあり、周囲は気づきにくいが、生活面でも、対人面でも、集団場面でも、予想以上にストレス(情緒の不安定)となっていることが多いようです。
 いずれにしても、彼らにとって「そうせざるを得ない外界との関わり」を、理解し支援することが必要のようです。また、周りが気付いて、配慮することも重要のようです。

 
 カウンセリングルーム 希望の翼
 

パニック障害について

 

臨床発達心理実践研究 2013.第8巻 松田美登子氏 の論文を読んでまとめてみました。

パニック障害は不安障害の一つ。

 薬物遼違法以外の方法として、あえて不安場面に入って、そこで耐える練習が必要。対処法)として、暴露療法や深呼吸、筋弛緩などのリラクゼーション法が用いられる。暴露というのはさらすという意味で、不安にさらして不安が通り過ぎるのを待つという治療法である。かといっていきなり強い不安場面にさらすというのは危険であるので、不安の程度を列挙し不安の程度を数量化(1~10)して、数字の高いものから、順に並べて、軽い方から練習を始めるという形で取り組み、段階的に成功体験を重ねて、自信回復につなげる。
 こうした取り組みの後にさらに、心理療法として、認知療法が行われる。
 事例として、インテークの後に、心理テストや全体像のアセスメントが行われている。アセスメントシートに、自分の感情や認知、身体反応、行動を書き込む。書き込むことで、自分の問題を外在化して、客観的な理解を図る。事例として、研修で会社に行った時に倒れそうになった出来事というのがあげられていた。
 心理教育などがこうじられたりし、また、本人は、パニックとなり席を立ちたくなったら、「(苦しいのが、)長くても30分と心の中でつぶやく」が採用され、パニックが通過するのが過ぎるのを待つことにしたとある。また、「人事の人も同じ人間」という考えも採用された。こうした取り組みを通して、完全ではないが、自信がついたという論文でした。

パニック障害には、認知行動療法は適応しやすく、効果的であると言うことです。
 

犬がこんなにも愛おしいものだとは

 歳のせいかもしれないが、犬が実にいとおしい。また、自分を癒やしてくれていると強く感じる。少し前に旅行で一週間ほど家を留守にしたせいもあるかもしれないが、最近は、彼の方も寂しさを感じているのだろうか、私たちの寝室まで入ってきて一緒に寝ている。書斎にいると、机の下に潜り込んで来ては寝ている。私の方は私の方で、これがまたうれしい。今も彼は、そばで寝ている。
 妻が出かけて家にいない時に、そろそろ帰る時分になると、落ち着かなくなり、玄関にずっと立って、ひたすら待っている。車の音がすると、ワンワンと泣きながら、私を呼びに来る。そして一緒に迎えに出る。私が遅いと何回でも、呼びに来る。妻に、私の時もそうかと尋ねると、やはりそうらしい。実にうれしい。

    

 我が家の犬です。                                                         ついに彼もネットデビューです。シェルティーです。普段は実におとなしく、ご飯もいただきますと言うまではじっと待っています。畳の部屋には絶対に入りません。けれども、いざ、人が来たり、あるいは、他の犬や猫を見たりすると尻尾を立てて吠えまくり、飛び上がり、走りまくります。


発達のことや、カウンセリングについてのことを中心に、いろいろなことを発信できたらと思っています。
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http://tubasa-counseling.com/ です。

カウンセリングルーム 希望の翼は、アスペルガー・LD・ADHD、不登校・引きこもりなどの発達障害(大人を含む),あるいはそれらを起因とした”うつ”等の支援を専門とする臨床発達心理士と精神障がいと高齢福祉を専門とする精神保健福祉士によるカウンセリングルームです。