2013年11月30日土曜日

少し前の記事ですが  特性生きる職場へ 発達障害の社会人

 こんな記事を読みましたので、紹介のつもりで載せます。

 職場にいる人に限らず、すごく参考になりました。


2013年10月24日
 コミュニケーションがうまく取れなかったり、不注意な言動が多かったりする発達障害。社会に出てからは企業内で「困った社員」扱いされる場合もあるが、本人の工夫や周りの理解を得て「障害のない人」以上に活躍するケースもある。どうすれば力を発揮できるのか。当事者の声に耳を傾け、成功事例の分析や職場への要望を整理した上で、企業に周知していく試みが大阪府内で進んでいる。
 職場で成功した工夫について意見を交わす参加者=13日、大阪市住之江区
100人会議

 「指示があいまいだと困る」「結果は出すのでやり方は自由にさせてほしい」-。発達障害と診断され、なおかつ障害者雇用ではない形で働く人を中心に約100人が今月13日、大阪市住之江区の府咲洲庁舎に集結。自分の能力を発揮できる職場とできない職場について意見を交わした。
 発達障害の特性を生かせる職場環境について、当事者が話し合う府の事業「届け!発達凸凹100人の声」として、受託団体のNPO法人発達障害をもつ大人の会(大阪市)などが開いた。
 参加者は「スケジュール管理」など11項目をテーマに、職場で成功した工夫も報告。ミスを減らすには「口頭だと忘れやすいため、指示をメールでしてもらう」といった声があった。
 ここで出された意見は本年度内に集約され、まとめた情報は冊子やホームページで企業側に周知する構えだ。

 数十の職場を経験後、今年5月に起業した参加者の女性(49)=大阪市=は「私たちの意見について『わがまま』『甘い』と感じる人はいると思う。でも一人でも多く理解者が増えれば、その分だけ私たちは力を発揮できる」と力を込めた。

理解と工夫
 府は近年、発達障害の特性があっても働きやすい職場のポイントを啓発する事業を継続中だ。背景には、大人の発達障害について社会の理解が不十分なため、職場に適応できずに働けない状態などになれば、個人にも社会にも不利益になるという考えがある。
 同NPO法人の2012年度調査によると「場の空気が読めない」など発達障害の代表的な特性を約10種類に分け、一つでも当てはまる社員がいるか企業に尋ねたところ、全103社のうち9割弱が「いる」と回答。このうち社内でトラブルが起き、対応がうまくいっていない企業は46社に上った。
 そこで同年度は、5人の発達障害者の働き方の工夫や、複数の雇用側の配慮を掲載した冊子を作成。本年度はその取り組みを発展させる予定で、府商工労働部の山本恭一課長補佐は「企業側の職場不適応防止のマニュアルなどに生かしてもらえれば」と話す。
 「集中力のコントロールが難しい人には周囲の声掛けなどが効果的。次々とアイデアが浮かんでいる場合があるので、それを生かせる仕事を任せてみては」と冊子には個別の特性と対応方法が例示され、同NPO法人の広野ゆい代表はこう呼び掛ける。
 「発達障害の特性は職場環境次第で障害がないかのように働ける場合がある。一人一人の特性に合った工夫を理解してほしい」
  私が、以前に応援していた方に、マッサージなどをするお仕事をしている方がいました。とっても腕が良くお客さんの評判も良かったようでした。実際私もやって頂きましたが、とってもすばらしかったのですが、職場であまり同僚の方々と話さない、うまく人間関係を作れないなどと言うことで、同僚の方々からクレームが上司の方に出たそうで、結局辞めさせられた方がいました。折角の人材を、会社としても、実にもったいないことをしていると思いました。もちろん本人にとっても自分の腕を発揮できないことは辛いことです。周囲のちょっとした理解と配慮で、工夫で、誰もが自分を生かせる、そんな社会であることを願ってやみません。
 いい記事を読みました。
 
 

2013年11月29日金曜日

真っ赤な福島リンゴ

 真っ赤なリンゴ蜜一杯の「福島リンゴ」が届きました。早速かみさんと一緒に食べました。とってもおいしかった。
 
 

 昨年から、友人と共に取り組み始めた「福島を忘れない」運動。運動と言えばかなり大げさですが、それでも今年は、43名の方々に合計348㎏(柿等も含む)のリンゴを買って頂きました。(私の分のみ、他のメンバーの分は含みません)リンゴの美味しさ、蜜の味はもちろんのこと「福島への思い」の深さに感動です。
 

 私がご協力お願いしますと言うと、「回してあげるわ」と申込用紙を取り上げるようにして、協力して下さった方々。「私は転勤するけれども、今年もリンゴだけは頼むね」と言っていかれた方。「リンゴうまかったよ。今年もやれよ」と言葉をかけて頂いた方々。本当にうれしく思います。
 

 それにしても昨今のニュースで、福島県内では、連続して次ぎ次と現職の首長さん方が、復興の遅れなどを理由に、相次いで落選ししているのを聞くにつれても、福島の方々の思いやいかばかりかと心が痛みます。

 私たちの取り組みは、ほんの微々たるものでしかありませんし、しかも、炬燵に入りながら甘いリンゴを食べることでしかないのですけれども、しかし、熱い心で、福島のことを忘れまいと思う自分たちのいることを伝え、また広められたらと願っている次第です。

 皆様ご協力ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
 

2013年11月28日木曜日

いなべ里山を守る会に若者

 この24日に、近くにあるトヨタ車体の若者5人が、ボランティアで「いなべ里山を守る会」の作業に応援に来て下さいました。彼らの何人かが「阿下喜の女みこし」とプリントされたTシャツを着ていたので、尋ねたところ、阿下喜の祭りに助っ人として参加されたようです。地域活動に積極的に関わっている方々のようでした。
 その彼らが、「いなべ里山を守る会」にも来て下さったというわけですが、なんと言っても若い人の馬力というか元気さに圧倒されます。この会では、私は平均年齢を大きく(?)下回る若手ですが、実は還暦を幾年か過ぎてしまっています。そんな会へ働き盛り、元気盛りの面々が来て下さったわけですから、うれしい限りです。当然ことながら一気に草刈り作業も進みました。お陰様で、原野が広場になりつつあります。(ホームページ写真参照)
 作業終了後に、若い方々から少しコメントを頂きました。「最初は面倒で大変だと思っていたけれども、やっているうちに夢中になっていました。」(この方は、作業終了時に何度も声をかけたのですが、草刈り機の音もあったのでしょうが、一向に振り向いて下さいませんでした。)また、ある方は、「久しぶりにいい汗かきました。」また、「達成感」「充実感」を味わいました。とそれぞれにコメントを下さいました。

 若い元気な「力」が集って汗を流して下さって、とってもうれしく思います。実はこの「いなべ里山を守る会」の趣旨も、いろんな方々が「集える広場作り」、もちろんそのプロセスも含めてですが、「集う広場作り」にもあるわけです。その意味でも、原野が文字通り「集う広場」へとなってきているように思われました。

トヨタ車体の皆さん本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
 

いなべ里山(ホームページのアドレスです)


 

2013年11月2日土曜日

被災地に胎動する新たな宗教性 を読んで

 岩波の「世界」10月号に、タイトルにある論文が載っていた。磯前順一という方が書いたものであるが、東北地方の被災者支援を通して宗教者および宗教の見直しの気運が一部で高まりつつあると述べている。
 では、どのように変わったというのか。
 真理に通じている宗教者が一般の人々に一方的に道を説くことから、一般の人々の心の苦しみに黙って耳を傾けると言う姿勢が宗教者の中に自発的に見られたということです。日常では、考えられない大量死に見舞われ、自分の信ずる宗教の教義が大した意味を持ち得ないことに気がついたのかもしれないからと述べている。宗教者が出来ることは、傍らで黙って耳を傾け、寄り添うこと、答えを与えることはとうてい無理だったと述べている。
 この方の論文は、まだまだ続くし、中身の濃い文章なので、軽々に何かを述べることは出来ないが、カウンセリングでの基本姿勢は、耳を傾け寄り添い、生き方を共に考えることだとするならば、似通ってくるものだとつくづく思う。もちろん、宗教的なあり方でしか救われない方も見えるだろうし、カウンセリング(心理療法)という関わり方で救われる方も見える。
 

  いずれにしても、お互いが支え合い、育み合っていく世界であることを望みたい。対人関係療法の第一人者と言われる水島広子が、「心の平和から社会の平和へ」と言うタイトルでブログを書いている。すてきだなと思う。私は、「社会の平和が心の平和」という言い方もあって欲しいと思っている。

 
 

2013年11月1日金曜日

出雲大社参り

 私が住む三重はお伊勢さんの地元で、式年遷宮と言うことで賑わっている。出雲さんも式年遷宮で、お伊勢さんと併せてお参りするのがいいと言うことで、出かけた。
 車で出かけたが、急遽鳥取砂丘へ寄ることにしたところ、なんと、鳥取道は無料だった。しかも、その後の鳥取から、松江、出雲までもほとんど無料。所々極少額の有料区間があったのみだった。もちろん休日半額でもあったので、かなりお得な旅だった。
 出雲さんは、さすがにすばらしいお社だった。それに、旧の出雲駅舎は見事で、その時代にはかなりな人数が参りに来ていたらしい。今はその面影を残すのみだったが。
 
 また、私は食べなかったが、「ぜんざい」(お汁粉)は、一説によると「神在祭」(かみあり)で振る舞われた「神在餅」を由来とす説があるようだ。「神在餅」の「じんざい」が訛り、「ぜんざい」へと変化したと言うことのようだ。私たちが行ったのは、ちょうど「神無月」つまり、出雲では「神在月」(かみありづき)だった。代わりにおそばを食べた。出雲そば。おいしかった。
 旅は、癒やし。出かけることそのものに、意味があると思っている。日常生活から離れ、ただ景色を眺め、道中を楽しむ。特に山陰は、静かでおだやかだった。城下町松江は、混雑を感じることもなく、ゆっくりと散策できた。大山も大きく、ドカーンと座っている感じがして、気持ちが落ち着く。
 日常から離れ、気分が変わるとまた元気が出てきた。そんなことを改めて考えさせてくれた出雲参りだった。